10月/神無月のテーブル

TABLESTYLE

10月のテーブルを作るにあたって、考えるのは秋の風情です。

茶室でもテーブルの上でも、外の世界であり、恵みをもたらし畏怖される自然を表現します。

◇そのまま取り込むのではありません。

テーブルに置かれたアイテムから、外の世界の雄大さを想像して味わうようにセッティングします。

住んでいる場所に自然の恵みが多いなら、こんなアイテムも良いですね。

出かけた先で見つけた栗です。

まるまると美味しそうだったので少しだけいただいてきました。

◇そのままだと中に虫がいることがあります。

今回はレッスンのディスプレイ用であり食べるわけではないけれど、事前に水につけて虫を追い出します。

外で拾った栗を調理するときには必要な工程です。

10月18日は今年の十三夜でした。

中秋の名月はをご覧になった方は、十三夜も楽しまれたでしょうか。

どちらか一方の月を見るのは方月見、片見月などと呼ばれて縁起が悪いとされます。

満月には少し足りない月を愛でるこの行事は、平安時代、後醍醐天皇が始めたとも言われています。

13日目の月は、実際に見ると満月からはかなり欠けているように感じられます。

大きな「欠け」を古代の人たちは、またわたしたちは、どのように受け止めるのが良いでしょうか。

吉田兼好の記した徒然草にはたくさんの有名な文がありますが、

花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは

という一文が有名です。

わたしたち現代に生きる人々も、シンメトリーだと物がきちんと収まっているようで落ち着くから好きという気持ちと、アシンメトリーの不完全ゆえに対象を見ながら想像を働かせていける面白みを感じる気持ちを持ち合わせています。

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