Profile

鮎川 公美(Kumi Ayukawa)

テーブルスタイル茶道家

Ochagoto主宰

椿の会テーブルスタイル茶道認定講師

 

 

【経歴】

裏千家教授に師事。

北千住(東京)→ロサンゼルス→六本木(東京)にて稽古。

妊娠・出産を経て、1歳児育児中にテーブルスタイル茶道ディプロマを取得。

都内にて経験を積んだのち、山形県鶴岡市にて独立。

 

 

【メッセージ】

こんにちは、Kumiです。

社会人になって、ビジネスパーソンと呼ばれるような立場になって、学ばなければいけないことはたくさんあると思います。

自社商品のこと、マーケティングのこと、後輩の指導のこと、自分のモチベーションを上げること。
MBAを持っているひとが周りにいるということも増えてきました。

焦る。
知らなければならないことがもっとたくさんある気がして本を読んでみる。
でも自分の仕事生活に活かしきれず、一時のやる気や目が開かれたような感じだけが残ってまた仕事にとりかかる。

本音を言えば、自分の本当に学びたいこととは違う、必要に迫られた学びをしている。
頭で学んで知ったような気持ちにはなるけれど、身体の中心には届いていない。
心が喜んだり、豊かになるようなことを学んでいる気がしない。

本当はもっと、学ばなければいけないことが別にあるんじゃないか。

身体や心を揺り動かして学び取るようなことが。

何か課題にぶち当たったときに、頭で論理を組み立てて解決策を立てるよりも深いところで、自分の考えの指針になるような心の部分を鍛える方法が。
分からないけれど、何か、真摯さとか美しさとか。

思えば自分を「伝える」ことばかりをしている。

分かりやすく見せようとか、より良く伝わるようにしようとか。
その手前には確かに「考える」時間をとる。自分が伝えたいことは、こんなふうに思考した結果ですよ、と。

ではその前の「感じる」時間は?
たとえば手元にあるそのお茶はいま、熱い・冷たい・あたたかい・ぬるい。
そのどれかを感じることも、久しくしていない。

文字があるとそれを読んで何か学んだような気になる。
けれど、文字がないものからはうまく学べない。

つまりそれは、文字がない空間に自分の本当に知りたいものがある、ということなんじゃないか。
分かった気になっても相変わらずここにある、不安を溶かす方法が。

***

ここは、そんな茶道教室です。
「マナー」「修行の道」「子どものお受験」といったイメージのある茶道の教室とは、少し、違うかなと思います。

千利休の時代、茶室は政治の場であり、亭主とお客様が知識と感性をもって対話する場でもありました。
千利休は現代にも通じるクリエイティブディレクターで、その美意識は流派や職人たちに受け継がれています。

昭和の時代には茶道は花嫁修業の一環としてマナーや所作が重視されるようになり、今の子どもたちは茶道がお受験や競争にほんの少し有利と思って学んでいる側面があります。

けれども実際に学んでみれば、「美しさとは何か」「日本文化とは」「侘びとは」という大きなテーマに向き合わざるを得ず、また子どもに茶道を学ばせたい親御さんはそのような感性が育つことを期待して我が子を送り出しているのではないかと思います。

では、大人であるあなたはその感性を学ばなくてもいいのでしょうか。

同僚と打ち合わせしつつ大量の書類に目を通し、毎日何か自分の考えを表明しなければいけないあなたには、この時間は必要ないのでしょうか。

本を読む、ビジネス講座を受講するのに比べて遥かに遠回りに思えるこの時間は、一見あなたの仕事生活には何の役にも立たないように見えるでしょう。

しかし文字がない場では、自分の目以外の感覚を動かさざるを得ません。
お香の匂い、お湯を汲む音、和菓子に描かれた花の意匠は、亭主がそれを用意した意図があり、お客様がどう受け取るかを楽しむためにあります。

感じたことをそのまま感想としていうのを気恥ずかしいと思うなら、それは「どこかに正解があって、それに基づいて感想を言うのが正しい」と思っているからです。

茶道のレッスンにはお点前の実践があります。
最初はぎこちないことでしょう。しかし慣れてきたら、自分なりの「美しく配慮の行き届いたお点前」ができるようになります。亭主をつとめるともなれば使う茶碗や活ける花を含め、自分なりの美しさを総動員して場をつくらなければなりません。

遠回りとも思えるレッスンを通じて得られるものは、本を読み感想を言いあうよりも豊かなものになるでしょう。
ここでできた自分の中の豊かさは、ビジネスの場での不安を今までよりほんの少し拭い去ってくれるはずです。

「既に知っている」から解放されて、初めての世界に触れる気持ちでレッスンしましょう。
和菓子のデザインに隠された壮大な物語も、「この色あいがなんとも不思議ですね」といったあなたの素朴な感想から語られるのですから。

テーブルスタイル茶道教室Ochagotoは、そんな時間をあなたと共有するところです。

レッスンについては、こちらにまとめました。

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